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5つの集中ステップ

いつつのしゅうちゅうすてっぷ

5つの集中ステップは、TOCの根幹をなすプロセスの一つであり、「継続的改善のプロセス」とも呼ばれている。

その名の通り、このプロセスは次の5つのステップからなる。

  1. システムの制約を特定する…システムのパフォーマンスやアウトプットを制限する要因を特定する。

  2. 制約を徹底活用する方法を決める…制約の停止時間を減らし、生産性が最大化するよう制約を徹底活用する方法を決める。

  3. 制約に他のすべてを従属させる…システム内の制約以外の仕事やリソースの足並みを揃え、制約がその能力を発揮できるように助ける。そのことで制約が手待ちや過負荷になることなく、システムの目標を達成する仕事に集中できるようにする。

  4. 制約の能力を高める…リソースを追加するための投資など、制約の能力を向上させるための行動を取る。

  5. 惰性が制約にならないように気をつける!!!!…ここまでのステップが完了すると、新たな制約が現れるかもしれない。継続的に制約を特定し、対処し続けることで継続的改善を行う。

この5つのステップに従えば、組織のパフォーマンスは向上し、リソースは最大活用でき、無駄がなくなり、結果として一層効果的に目標を達成できる。ここで重要なのは、TOCでは制約の能力を高める投資を行う前に、今ある能力の徹底活用を重視している点である。これは、従来のマネジメントのやり方では無駄になっているキャパシティがあるが、それが隠れているという前提に基づいている。また、多くの場合、非制約が新たな制約になる前に能力を高めておくことを推奨する。これによって制約を固定することができ、(ステップ2で)新たに発生した制約を活用する方法を決めるという手間はなくなり、全体のオペレーションを変更する必要もなくなる。

5つの集中ステップをさまざまな環境に適用するTOCの手法が、今もなお次々と開発されている。

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