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エバポレーティング・クラウド
えばぽれーてぃんぐ・くらうど
エバポレーティング・クラウド(またはコンフリクト・クラウド)は、TOCの手法の中では主に思考プロセスの中核となるツールである。(以下、クラウドと称する)
クラウドは、組織や人間関係、意思決定プロセスにおける対立やジレンマを特定、言語化し、それを解消するツールである。クラウドは相対する2つの要求や行動、またそれらを引き起こす要望、目的を図式化する。
図は次の5つの要素からなる。
DおよびD’ ― 2つの対立する要求(から起こる行動)
BおよびC ― 上記の行動が満たそうとする要望
A ―2つの要望が満たそうとする共通の目標
それぞれの要素をつなぐ矢印の始点は、終点の必要条件であることを示す。
行動Dは要望Bを満たすための必要条件であると仮定する
行動D’は要望Cを満たすための必要条件であると仮定する
要望Bは共通目標Aを実現するための必要条件であると仮定する
要望Cは共通目標Aを実現するための必要条件であると仮定する
DとD’を結ぶ稲妻形の矢印は、両者が対立関係にあることを表している。
クラウドの肝は、矢印(各要素のつながり)の根底にある仮定を問い直し、思い込みを覆すことよって、双方の要望を満たすWin-Winの解決策を見つけることである。特に、対立する主張の間で妥協する以外にないように思える状況でも、ブレークスルー思考によって解決に導ける。どんな複雑な状況にあっても、問題の根本をより理解し、新しい発想で問題解決に導ける。
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