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Eyes for Value(E4V)

あいずふぉーばりゅー(いーふぉーぶい)

E4Vは、顧客の重要な限界を特定するビジネスイノベーションを目的したTOCの手法のひとつである。TOC流のイノベーションは、過去には不可能だった方法を使い、顧客の重要な限界を、他のどの競合も成し得なかったレベルで取り除くことをねらいとしている。顧客の限界を特定するためには、顧客になりきって考える必要がある。

これを実現するため、E4Vは主に3つのアプローチを採用している。

 

1. 顧客の目

顧客が抱える重要な「望ましくない現象」(UDE)をリストアップし、取り除けば顧客が「ワオ!」と感嘆するようなUDEを特定する。

 

2. 市場の目

一部の顧客が現在、多大な労力を払って満たしている重要なニーズを特定する。「尻尾があるところに犬がいる」や「顧客のウィッシュリスト」などの手法を使ってこれらのニーズを特定する。

 

3. 商品の目

商品のパラメータの一部を大きく変化させることで、顧客に多大なインパクトを起こせるかどうかを見極める。

「どの限界を取り除くのか」に集中することが、イノベーション成功の鍵となる。限界を取り除くことで、顧客はかつては考えてもいなかった新たな視点を得られるようになる。すでに存在するものに、新たな機能を追加するといった典型的な改善からは一線を画す手法といえる。

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